中橋仁美さん

なかはしひとみさん

更新日：2018年3月19日
えいごハウスaplus代表　英会話講師

テレビで英語を話す人を見て、「かっこいいな、私も英語が話せるようになりたい！」と夢見た少女は、ホームステイや留学、眼鏡フレーム会社での海外営業、大手英会話スクールでの講師の経験を経て、２０１７年に英語教室を開業。ただ英語を教えるだけでなく、「英語ができるようになると何ができるか」「英語を使って何がしたいか」と子どもたちに問いかける真摯な姿勢と楽しい英語指導が評判となり、開校時１６名からスタートした生徒数もこの１年間で４０名になりました。

「自分がしたいことは何か」と常に自分に問い続ける中橋さんは、「みんなが心から笑顔になれる世界平和」という大きな最終目標を胸に抱いています。英語を学ぶことは、自分の言葉で世界とつながることであり、異文化に触れることで人種の違いを超えて認め合う心も育ちます。現在は、自身が留学時にお世話になった公益財団法人ＡＦＳ日本協会の福井県副支部長として、高校生の留学をサポートしながら、広い視野をもつ若者の育成にも努めています。

〜後輩女子へのメッセージ〜

「女はこうあるべき」とか「～だから無理」という考え方を一度崩して（リセットして）、「自分が本当にしたいことは何か」を考えてみてほしい。めぐってくるチャンスは今の自分にとって必要だからやってくる。いただいているご縁を大切に、無駄にせず、受け止めてください。

２０１７年４月に、乳幼児の親子から小中学生を主な対象とした「えいごハウスaplus（アプラス）」を立ち上げ、英会話指導の他、留学に関する支援も行っています。「生徒は、どの子もわが子だと思って指導・助言をしている」という中橋さん。日頃から子どもたちに学ぶ意味を考えさせるようにしているそうです。

一軒家の教室には、随所に細やかな配慮が見られます。子どもたちの年齢に合わせた机や椅子を備え、学びの環境を整えるだけでなく、待合室にも机やソファを置いて、待っているお母さんたちがくつろいだり、自分の仕事をしたりできるようにしています。クリスマスには天井に届くほどの大きなツリーを飾り、イースターには家中に隠したイースターエッグを探し出すイベントを企画するなど、常に子どもたちのワクワク感と学ぶ意欲を常に高める工夫をしています。

２０１７年７月には、鯖江市文化センターで留学時代の友人とのコラボイベントを開催しました。世界約５０カ国を自転車で旅するコスタリカ人の友人が日本に立ち寄る機会をとらえたイベントで、各国の写真を紹介しながらのトークセッションは、子どもから大人まで見る人の心を惹きつけました。世界を身近に感じるイベントとして、テレビや新聞にも大きく取り上げられました。

英語教室代表の他、高校生の留学をサポートしている公益財団法人ＡＦＳ日本協会の福井県副支部長や、越前市の女性起業家グループ「紫姫舞会」（しきぶかい）の代表としても精力的に活動。紫姫舞会では、様々なセミナーを開催したり、起業を目指す女性たちにアドバイスをしたりしています。英語講師にとどまらず、若者から大人までの夢を叶えるお手伝いをする中橋さんは、これからもたくさんの人に影響を与えてくれそうです。