
「好き」を仕事にしてデザインで福井を元気に 自分らしくいる鍵は主体性にあり 株式会社TONOSAMA Web制作事業部 藤井季穂さん
━ デザインの仕事を始めたきっかけは?
以前からものづくりが好きで、デザイナーに興味がありました。ただ、デザインの仕事は「スキルやセンスがないと厳しい」とハードルの高さを感じて挑戦できずにいました。
しかし「ずっとこのままでいいのか。本当にやりたいことをやってみたい」と思い、退職して職業訓練校に通うことにしたんです。
学べば学ぶほどデザインの楽しさにどんどん引き込まれ、卒業後はTONOSAMAに入社。福井の店舗や企業の情報発信を支え、地域貢献ができる仕事にやりがいを感じています。
また、デザインの仕事に留まらず、地方創生事業の一環として学生と企業をつなぐイベントを企画・運営することにも携わりました。自分のスキルが地域や人とのつながりを生むきっかけになっていることがうれしいです。
▲大好きな推し活や友達とラー活など、起業したことでプライベートの時間も充実
━ 仕事とプライベートの両立はどうしていますか?
プライベートでは人と会って話したりカフェに行ったりする時間が「ホッとできる時間」になっています。
とくに、不安なことやモヤモヤしていることがあるときは1人で考えずに、誰かと会って話して気持ちをスッキリさせるようにしています。仕事でも同年代と接することが多く、プライベートでも仲良くできる関係性が築けていてありがたいです。
家では、夫と家事を分担しています。「誰かのために家事をする」というよりは「2人の生活に必要な作業だから一緒にやる」という感覚をわたしも夫も持っていて、お互いの得意な家事をするという今のスタイルに至りました。
今の20代男性は家事に慣れている人も多いと思いますが、価値観が同じ人と一緒に過ごせると仕事とプライベートの両立も、よりスムーズに進められるのではないでしょうか。
━ 印象に残っている福利厚生はなんですか?
親孝行休暇です。この休暇を利用して母と古民家に泊まりに行きました。
実は、この休暇は自分が使いたくてわたし自身が提案した制度でした。というのも、会社に入ると同時に喧嘩別れのような形でひとり暮らしを始めてしまい、親と距離ができてしまっていて。
それでも母は、体調不良や困ったときはすぐに駆け付けてくれて、優しさをしみじみを感じていました。
結婚したら親と住むことはなくなると改めて思ったときに、「親子の思い出をいっぱい作っておきたい」と考え、親孝行休暇を会社に提案して、母娘旅行に出ました。
▲親孝行休暇を使って、母と若狭へ。久しぶりの母娘水入らずで、母もとても喜んでくれました
昨年結婚し、仕事の楽しみと同じくらい、夫婦としての新しい日々や、これから築いていく家庭の時間も大切にしたいと思っています。さらに、今後家族が増えることを考えると、まだ想像できないこともたくさんありますが、ワクワクしながら未来を心待ちにしています。
福井県で働く・活動する女性に向けてのメッセージ
「働きやすさ」の尺度は人によって違いますが、主体的に周囲に働きかけることによって自分らしく仕事ができる環境を作ることができます。
福井でキラキラと働く女性に刺激をもらいながら、仕事や子育てを楽しんでいきましょう。
<企業情報>
株式会社TONOSAMA
福井県福井市西木田2-10-28
https://tono-sama.net/